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1 地震の発生

地殻変動

 動かざること山の如し、といわれるように山や大地は不動の物の例えによく使われる。しかし大地は決して不動ではない。1995年兵庫県南部地震のような規模の大きな地震では地表に断層が出現することもあり、大地(地殻)が水平方向、上下方向にずれ動くことが視認できる。断層が現れなくても精密な測量を行うと、やはり地殻がずれ動いていることがわかる。
 大規模な地殻のずれは地震のみならず、火山噴火に伴っても起きる。また地震や火山噴火がなくても、その準備過程として、地殻が徐々に(常時)変形している、ことが測量で明らかになっている。このような地殻内部に原因のある大地の動きを地殻変動といい、地滑りや側方流動などの地盤表層の現象とは区別される。観測された地殻変動は、どのような断層運動が起きたのかなど、地殻内部で何が起きているかを調べるための重要な情報である。
 地殻変動の観測は主として三角点、水準点を距離測量、水準測量で繰り返し測ることによって行われていたが、最近ではGPSを用いた電子基準点による連続観測に移行している。
図1.1.20 1995年兵庫県南部地震に伴う地殻水平変動 *11)
六甲断層系を境にして、北西側が北東方向へ、南東側が南西方向へ変位した。右横ずれ断層運動が起きたことがよくわかる。
図1.1.21 1995年兵庫県南部地震に伴う地殻上下変動 *11)
六甲断層系を境にして、北西側すなわち六甲山地が隆起した。この地殻変動は第四紀を通じた六甲山地の隆起と調和的である。
資料1.1.1 大きな地殻変動を伴った地震の例(理科年表、新版被害地震総覧より作成)