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1 地震の発生

活断層-(3) 活断層と大震災

 内陸活断層が引き起こす大地震は震源が浅く、人口密集地の近傍で発生することもあるので、M7級であってもM8級の海溝型巨大地震に匹敵する震災を引き起こすことがある。図1.1.19には明治以降死者数が1,000名以上の大震災を引き起こした地震の震源を示しているが、内陸活断層の活動は130年間に発生した大震災の約半分に関係している。一つ一つの活断層の活動頻度はきわめて低いのに、海溝型巨大地震に匹敵する震災が引き起こされるのは次の2つの理由が考えられる。第一の理由は日本の内陸には活断層の数が多く、一つ一つの活動は低頻度でも日本全体では海溝型に匹敵する頻度になるのである。第二には活断層が人口密集地の近くに位置していることが多いためである。日本列島では活断層は山地と平野や盆地との地形境界となり、平坦地を作る役目を果してきた。平野や盆地には人が集まって都市ができる。これが人口集中地の近くに活断層があると言う構図を作る。このような特徴は造山帯に位置する日本列島の宿命であり、そこでは活断層を避けて暮らすことはできない。我々は活断層の性質や特徴・危険性を十分理解した上で、それとの共存を図る必要がある。
図1.1.19 明治以降日本で死者20名以上の震災を引き起こした被害地震の震源 *10)
震源域は海域では津波の波源域、陸域では震源断層の長さを直径とする円で示した。