防災展示場
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1 地震の発生

活断層-(2) 活断層のパラメータ-3

 単位変位量;1回の断層活動時の変位量(D)である。その大きさは発生する地震のマグニチュード(M)と正の相関がある。経験式は日本についてはlogD=0.6M−4.0(松田、1975) *7)、世界全体ではlogD=0.82M−5.46(Well and Coppersmith, 1994) *9)が得られている。何らかの手段で活断層の1回の変位量が求められれば、上式を使ってその断層から発生する地震のマグニチュードを推定することができる。なお、断層沿いでの変位量は地点によって異なるが、一般に一つのセグメントでは中央部分が最大を示し、末端部で急速に減少する。上記の経験式ではDは最大値を用いるのが普通である。
 最終活動時期;最終活動時期と再来間隔が判れば、ばらつきはあるものの次のおよその活動時期が予想できる。日本には多数の活断層が存在するが、それらはいずれも長い再来間隔を持つと考えられるのでその全てがすぐに地震を引き起こすわけではない。効果的な防災を進めるには、多数の活断層の中から近い将来再活動する可能性の高い活断層(要注意断層)を抽出し、そこに防災投資を集中する必要があるだろう。このため、1997年度(平成7年度)の後半からは、最終活動時期や再来間隔の把握を通して要注意断層を抽出することを目的とした全国の主要活断層の地震危険度評価が、通産省地質調査所と科学技術庁からの交付金を受けた自治体(都道府県・政令指定都市)などの手で実施されている。
これらの再来間隔や最終活動時期、単位変位量などのデータは文部科学省地震調査研究推進本部が進めている、確率評価を用いた全国の強震動予測図(確率論的地震動予測地図)作製のための資料として利用されている。