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1 地震の発生

活断層-(2) 活断層のパラメータ-2

 平均変位速度;断層のずれの長期的な平均速度を示すもので、特定の地層や地形面、段丘崖など形成時期の分かっているもの(断層変位基準)のずれの量(変位量)を、現在までの経過時間で除して求められる。断層近傍の地殻の歪み速度に相当するものと考えられる。平均変位速度は断層の活動性を示す指標となっており、表1.1.1のようにランク分けされる。また、図1.1.18のように地殻変動が一定の速度で進行しているならば、平均変位速度(S)と断層活動時の変位量(単位変位量:D)と再来間隔(R)との間には、R=D/Sの関係が成り立つ。
 再来間隔;活断層が断層運動を繰り返す間隔のことである。現在活断層の運動に関しては、同じ場所では過去に同じ様な運動が同じ間隔で繰り返されてきた、という固有地震モデルが広く受け入れられている。日本の内陸活断層の発生間隔は、海溝型巨大地震(およそ150〜200年間隔)に比べてずっと長く、最も短いもので約1000年、A級活断層(表1.1.1)の大部分が数千年という長い再来間隔を示す。歴史時代に2回以上活動したのは北伊豆の丹那断層(A.D.841と1930)と長野盆地西縁断層(9cと1847)だけである。歪みの蓄積速度の遅いC級活断層の中には数万年以上の再来間隔を持つものも知られている。
図1.1.18 活断層の平均変位速度、単位変位量、再来間隔の関係 *8)
表1.1.1 平均変位速度による活断層の活動度ランク分け