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1 地震の発生

活断層-(2) 活断層のパラメータ-1

 活断層の特徴を示すパラメータとしては、断層の変位タイプ、断層面の傾斜、断層長、平均変位速度、再来間隔、最終活動時期、単位変位量などがある。
 断層の変位タイプ;地質構造(断層の走向、傾斜)と応力軸の方向に対応して、逆断層、正断層、横ずれ断層(右ずれ、左ずれ)に区分される(図1.1.17)。日本列島では海洋性およびフィリピン海プレートの西〜北西進に伴う東西方向の圧縮応力場が形成されており、これと直交する北海道から東北日本では逆断層が、斜交する中部地方から西南日本では横ずれ断層が卓越する。一方、九州の中部には展張応力場があり正断層が認められる。
 断層長;断層地形の連続などから地表で追跡できる活断層の長さで、地震の大きさと比例するので、これを用いて発生する地震の規模(マグニチュード)を推定できる。過去の大地震の際出現した地震断層の長さと、その地震の規模との関係から(日本;logL=0.6M−2.9(松田、1975) *7)、世界;logL=0.69M−3.22(Well and Coppersmith, 1994) *9) が得られている。しかし、実際の断層活動では、長大な断層系がいくつかの区間に分かれていて、それぞれの区間が独立に活動するセグメンテーションと呼ばれる現象や、いくつかの短い断層が一まとまりになって活動するグルーピングという特徴を示すことがあり、断層長からの地震規模の推定は実はそう簡単ではない。
図1.1.17 断層のタイプと地殻応力場の関係 *54)