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1 地震の発生

活断層-(1) 活断層とは

 活断層とは将来活動して大地震を引き起こす可能性のある特定の断層のことである。断層が将来再活動するかどうかは、その周辺の地形や地層の中に最近の地質時代まで繰り返し活動していた証拠があるかどうかで判断される。これは、現在の地殻応力場の下で活動を繰り返してきた断層は、応力場が変わらぬ限り今後も同じ運動を繰り返すと考えられるからである。
 活断層の動きを示す具体的な例が地震断層である。出現した地震断層沿いを詳しく調査すると、断層は大きな流路の屈曲部や同一段丘面の高度不連続部、あるいは低地と丘陵・山地の地形境界に一致して出現することが多い。これらは変位の累積性と呼ばれる特徴で、過去にも断層運動が繰り返し起こり、断層のずれが累積して形成されたことを示している。このような変位の累積性により、断層沿いに断層変位地形と呼ばれる特徴的な地形が形成される(図1.1.15)。図1.1.16は日本の活断層の分布図であるが、これは1970年代に、上記の断層変位地形を手がかりとした統一基準による全国の空中写真判読調査で認定されたものである。
図1.1.15 さまざまな断層変位地形 *6)
右横ずれによって生じた断層変位地形の例を示す。横ずれ断層でも上下変位成分を持つことは普通なので、Cのような断層崖が形成されることが多い。
図1.1.16 日本の活断層の分布図 *6)
活断層は中部〜近畿地方、東北日本の西半分、それに中央構造線の周辺地域に集中して分布している。