火山災害の基礎知識
1 火山についての基礎知識
(3)火山噴火予知計画対象火山(活動的37火山)を訪ねて
ー日本を代表する火山の景観、切手、噴火履歴等ー
(気象庁「火山 その監視と防災」等より) |
7.鶴見岳、九重山、阿蘇山、雲仙岳、霧島山、桜島
鶴見岳(1375m)
貞観9年(867年)の爆発による山体の崩壊で生じた泥流が別府湾岸まで達している。現在は山頂北西の小火口から噴気をあげるのみであるが、火山群の活動は、東麓一帯に地獄と呼ばれる高温の噴騰泉を湧出させている。 |
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九重山(最高峰の中岳の標高1791m)
火山活動の開始は約26万年前と古く、かつては激しい火砕流噴火をした。噴気記録は17〜18世紀に3度あるのみであるが、現在でも硫黄岳を中心に激しい噴気活動を続けている。 |
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阿蘇山(1506m(中岳))
長径25kmの大きなカルデラの中に10数個の火口丘がある。このうち有史以降噴火を繰り返しているのは中岳で、ストロンボリ式噴火がよくみられる。近年もしばしば大きな噴火があり、死傷者があった。 |
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中岳噴火口
(第2次国立公園切手) |

リンドウ、楠の木、阿蘇山 |
雲仙岳(1359m)
普賢岳(最高峰)・九千部山・絹笠山などからなる複合火山で、地形は複雑である。寛政4年(1792年)の噴火では、眉山の山腹崩壊による津波等で約15,000人が死亡した。平成2年(1990年)11月17日に198年ぶりに噴火し、溶岩ドームが成長崩落を繰り返した。平成3年(1991年)6月3日には規模の大きな火砕流が発生し、43名の犠牲者を出した。 |
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普賢岳の霧氷
(第2次国立公園切手) |

天草松島と雲仙
(第2次国立公園切手) |
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雲仙岳とウンゼンツツジ
(第41回植樹行事記念) |
霧島山(1700m)
20を超える小型の成層火山からなる火山群。有史後は、おもに高千穂峰の御鉢火口と新燃岳の山頂火口で爆発をくり返してきた。 |
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関之尾滝と霧島 |
桜島(1060m 南岳)
北岳・中岳・南岳の3峰から成り、有史後は南岳や山腹・付近海底から噴火し、有史後の大きな噴火は全て山腹噴火であった。もともと島であったが、大正3年(1914年)の溶岩流により大隅半島と陸続きになった。昭和30年(1955年)以降爆発をくり返している。昭和60年(1985年)には年474回の爆発があった。 |
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錦江湾
(国定公園切手) |

桜島
(ふるさと切手) |
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