白籏史朗の自然歳時記
「秋田・矢島高原から冬の鳥海山」
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四季を通じての鳥海山取材。そのうちどのくらいの日数を冬季に割いたろうか。何しろ日本中が晴マークとなっていても、ここだけは曇天か雨・雪、日本随一の悪天候地なのだ。
ここ矢島高原から見る鳥海山は、山形・庄内の大きく裾を引いた優美な山容とすこし異なり、見上げる首の根が痛くなるような傾斜で立ち上がる。北面からのため、太陽の光は薄いが、この寒ざむとした光景は、いかにも北国の冬らしく、私は好きである。
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写真・文 白籏史朗
消防科学総合センター季刊誌「消防科学と情報」2003年冬号より
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