白籏史朗の自然歳時記
| 「新雪訪れし北アルプス」 |
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涸沢から北穂高岳南稜を登り、山頂に立つ。十一月初旬、通常ならすでに積雪が山肌をいろどって白一色のはずが、雪が遅かった今年は、初雪が降っても根雪とならず、消え残った雪が山肌のくぼみにチラホラと残っているだけだ。そして、今日もよく晴れて雪の降るような天候ではない。しかし、風は冷たく、この山稜が間もなく雪化粧するであろうことは間違いない。西にかたむいた陽を浴びて、次の降雪を待つ山にむかって最後のシャッターを切る。
| 写真・文 白籏史朗 |
| 消防科学総合センター季刊誌「消防科学と情報」2003年秋号より |
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